July 02, 2017

発表! 2016年マンガベスト5 + 1

 2017年も前半を折り返した時点でこーゆーモノを発表するのにはわけがある。
 年毎おのれのカルチャー方面への情弱ぶりが身につまされるなか、マンガも例外でなく、発行されて数ヶ月後に「アレは面白そうだ」というウワサを聞きつけおっとり刀で読んでみると「面白いじゃん」となるのがけっこうあり、それが前年発行のものであったりする。原則この頁は「2016年に出されたマンガからベストを選ぶ」というつもりで書いており、けれど、それを発見するのが今年に入ってから、という事態がまま出来するのだ。
 したがって半年ほどの間を待たないと、2016年のベストリストがつくれない、ということになる。中には見過ごしてしまっているものもあるだろう。

① レイリ(原作 岩明均 漫画 室井大資)
② まんが家総進撃(唐沢なをき)
③ メカ豆腐の復讐(とり・みき)
④ BOX(諸星大二郎)
⑤ ゲレクシス(古谷実)
次 誰でもないところからの眺め(いがらしみきお)

①:まったく岩明均の世界だなあと思うんである。
  超絶スローペース連載中の『ヒストリエ』戦国
  時代版みたい。でもそこに室井大資の画が
  加わると、ユーモアの次元が一つ横にズレた
  面白さとなる。

②:完結。ホント、たのしませてもらいました。

③:久々に本出たんじゃない? 最近はヤマザキ
  マリのアシスタントなんかやってたんで心配
  だった。『シン・ゴジラ』のパロディなど、その
  スピードはこの人の身上だなあ。

④:諸星大二郎が個性を保ちながら一般人に寄っ
  てきたような風味。いまもっとも次巻がたのしみ。

⑤:『シガテラ』『わにとかげきす』『ヒメアノ~ル』と、
  同ンなじよーーな話を描いてたんで放っておい
  たらこんな反則技を繰り出していたのか(2巻で
  打ち切りになってしまいました。ワタシはもっと
  よみたかった)

次:すんません。2015年刊です。相変わらず日常
  に潜む違和をすくってきて、それをあらわすのが
  うまい。『Sink』以来ずっとこの快感にヤられて
  いる。

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January 17, 2016

発表! 2015年マンガベスト5 + 1

 面白いマンガを探り当てるのがむつかしくなってきた。刊行点数が多いから本屋の平積みもどんどん入れ替わるでしょ。雑誌やネットを見てて、(あ、この作家、新刊出してたんだ!)なんてだいぶ後から気づいて、こそこそamazonに発注したりして。「紙派」としては急速に失われつつある本屋さんで買いたいんだけどね、きっと売り切れてる。
 それにこっちの「感性」も加齢に伴って鈍ってるのかな。だいぶ評判をとった『岡崎に捧ぐ』なんて、さっぱり面白くなかった。きっと「アンテナの広さ・鋭さ」もおんなじ神経が作用してるだろうから、いいマンガを見つけられなくなってるんだな。

① 秋津(室井大資)
② アトム ザ・ビギニング(カサハラテツロー)
③ 今日を歩く(いがらしみきお)
④ なぎさにて(新井英樹)
⑤ あしたのジョーに憧れて(川三番地)
次 Sunny(松本大洋)

① 完全にノーチェックだった。連載始まったのはけっこう
  前。一読夢中になり、もう何度読み返したかわかりま
  せん。主人公(?)の漫画家・秋津薫の繰り出すゲス
  な言動がクルんだが、キーは息子・いらかにあると思
  う。いらかは小学生なのに、母親の出てしまったこの
  家で料理などしてる。サツバツとして見える父との関
  係性にあって、このいらかの爽やかなありかたが、
  「逆・山葵」みたいに効いてる。「いらか」というのは
  童謡『鯉のぼり』の「甍の波と雲の波・・」の「甍」で
  しょ。5月の晴天の下どこまでもつづく瓦屋根がぱぁ
  ~っと浮かんでくるネーミングだ。その他、サブキャラ
  達も誰もが一筋縄ではいかない連中で、この父子に
  絡んでくる。

② 浦沢直樹『PLUTO』とは全くテイストが違う。
  『PLUTO』は浦沢(と、ブレーン(?)長崎尚志)
  が描いてきた世界にアトムを引きずりこんでるが、本
  作は『鉄腕アトム』のリスペクト作品足らんとしてい
  る。まだ2巻だから「予断は許されない」けど、楽しみ
  な作品。

③ エッセイマンガなのに同じ作者の『Sink』を想起させ
  る。日常に潜む不条理。それをノンフィクションでやら
  れるんだからたまらない。

④ 新井英樹の次の挑戦は、ベタな古典SFのタイトルを
  そのまま持ってきた終末モノ(おそらく)だった!
  1巻ではのほほんとした雰囲気が占めているが、
  『キーチ!』もそうだった。これから凄まじい描写がは
  じまるだろう。

⑤ 正直マンガ作品としてはいま一歩の感。でも、他なら
  ぬちばてつやの現場を報告してくれる「ノンフクショ
  ン」として本作をとらえれば、俄然興味深く読める
  のだ。

次 連載終了。新しさはなかったが、作者がこれまで描くこと
  で得たものを存分に発揮した作品だと思う。おつかれさ
  までした。

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March 14, 2015

発表! 2014マンガベスト5+1

① 火事場のバカIQ(榎本俊二)
② 子供はわかってあげない(田島列島)
③ あれよ星屑(山田参助)
④ ドミトリーともきんす(高野文子)
⑤ 逢沢りく(ほしのよりこ)
次 現代思想の遭難者たち(いしいひさいち)

① 榎本俊二が、小学館で、しかも「IKKI」で
  おっぱじめた! かねてここの編集長には
  嫌われていると公言していたのが、編集長
  が変わったのか気が変わったのか。とにかく
  内容はヤバイ。このところエッセイマンガを
  見ている側としては、二人の子供の父親とし
  て、よく発表できるな、というものばかりだ。
  しかも面白い。規制も(ページ数さえ!)少ない
  ようだし、このままイッてほしいもんである。

② 相当評判になったマンガ。「久々に胸のきゅん
  とする・・」的な評価が目立つが、本作はSFだ。
  そのセンス・オブ・ワンダーに我々はきゅんと
  しておるのだ。

③ 数年前西原理恵子の漫画で紹介されていた
  山田参助。当時は超絶技巧のホモ絵を描くヒト
  という売りだったが、ついに本作で一般マンガ
  に進出した。しかも主人公はノンケ、というか女
  好き。絵柄もマンガとして成立する、「クレバー
  な」上手さにもっていってる。たのしみです。

④ 寡作なこの人が作品を発表すると、満を持して
  御大登場という雰囲気で、作品への批判など
  許されないような感じになる。でも実際面白い
  もんね。

⑤ この人は相変わらず下手。枠線もまっすぐに
  引かない絵に一部から批判もあるようだが、
  読む者のエモーショナルな部分を引っ張り
  上げる力は相当なものだ。

次 2014年発表作ではないのですが、ワタシ、
  縁あって読む機会に恵まれました。いしい
  ひさいち氏には、バイトくん時代からちょっと
  生理的に受け付けられないものがあったん
  ですが、朝日朝刊の山田くん→ののちゃん、
  とりわけファド歌手を夢見るROCAちゃんには、
  紫雲丸事故関連も絡めて魅かれていました。
  そんな時に手に入れた、難解な哲学を四コマ
  マンガのオチもありつつ紹介していくという本作
  にはとりわけ感じ入りました。

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January 19, 2014

発表! 2013マンガベスト5+1

本日の更新 : 針鼠銀幕


① 暗殺教室 (松井優征)
② バーナード嬢曰く。 (施川ユウキ)
③ アル中病棟 ~ 失踪日記2 (吾妻ひでお)
④ 荒呼吸 (松本英子)
⑤ GANTZ (奥 浩哉)
次 キーチVS (新井英樹)

① : これはヤラレた。『マンガ極道』の次に続きが待ち遠しい
   作品。なにより<来年の3月まで>と終わる時期を宣言
   してるのが素晴らしい。もちろん「マンガ内時間」での話
   だが、他のジャンプ作品みたいに人気が出たからといっ
   てむやみに長くなることはないだろう。すっとぼけた「殺
   センセー」の進化っぷりに期待したい。

② : 昨年はワタシにとって「施川ユウキ発見」の年であった。
   遅すぎるという声も聴こえてきそうだが。『オンノジ』『鬱
   ごはん』どれも傑作だが、迷いに迷った末本作を挙げた。
   諧謔に満ち満ちた内容が下手な絵と抜群のシンクロを
   見せている。

③ : これはもう名人芸。古典落語を聴くみたいに吾妻センセ
   のこなれた語り口を愉しむ感じ。

④ : このひとは何がしたかったんだろうか。一見さっぱりキャ
   ラのようで、その実痛々しさが沁みてくる。完結。次に何
   をするのか(調べようともしてないが)あんまりこの世界
   にいたらまずいんじゃないかと、そこまで思わせる。

⑤ : コンビニ本で安く出はじめたんで、つい一巻を買ったら
   それから二週おき、全巻もとめるハメになった。こいつと
   か、花沢健吾とか浅野いにおみたいな、「トレース背景」
   に江口寿史が文句言ったみたいで、そこへまた奥浩哉が
   <老人は放っときましょう>みたいな反論をしてちょっと
   話題になった。考えとしてはワタシは江口に賛同するが、
   けど本作の、特に後半の背景は「日本映画が金掛けられ
   ない替わりにマンガで頑張りました」的な意気込みを感じ
   た。そもそも想像上の宇宙船とかだからトレースじゃない
   しね。これも完結。

次 : 完結。なんとももどかしいようなエンディングである。作者
   は「可能性」を指示して締めくくってるから、ハッピー・エンド
   とも解釈できるのだが・・ 『キーチ!!』の爽快なそれと
   比較してあまりの違いに呆然としてしまう。


著者のメールアドレス → hedge@jul.nifty.jp

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March 03, 2013

発表! 2012マンガベスト5+1

本日の更新 : 針鼠銀幕


① キーチVS第九巻 (新井英樹)
② オレの宇宙はまだまだ遠い (益田ミリ)
③ 思ってたよりフツーですね (榎本俊二)
④ BAKUMAN (大場つぐみ・小畑健)
⑤ おざなり君 (浅野いにお)
次 原発幻魔大戦 (いましろたかし)

 すっかりおンなじよーなメンバーで揃っちゃったなぁ~。オレのマンガの選び方が変なのか。そういや「このマンガがすごい」とか立ち読みしてもベスト10に入ってるのほとんど読んでないもんなあ。
 ま、気を取り直して各作品の感想です。

① : この九巻は凄い。何処へ向かうのか。
② : まさかここからスーちゃん・サーガがはじまるとは。
③ : 完結。凡百のエッセイマンガとは一線を画す「マンガ」として
   超面白い。
④ : 完結。よく描ききったと思う。それにだらだらと巻を重ねる
   マンガに対する批判も、よく「ジャンプ」内でできたものである。
⑤ : こーゆーいにおもいいじゃん。
次 : いましろたかしテイストは薄いがよくぞ書いた。

とゆーワケで、来年またお会いしましょー。

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March 10, 2012

発表! 2011マンガBEST5+1

本日の更新 : 針鼠活字/針鼠銀幕


 ① グーグーだって猫である (大島弓子)
 ② 鈴木先生 (武富健治)
 ③ 進撃の巨人 (諫山創)
 ④ あの日からのマンガ (しりあがり寿)
 ⑤ 3月のライオン (羽海野チカ)
 次 Sunny (松本大洋)

① : 完結。やっぱり大島弓子はただのノラ猫おばさんではなかっ
   た。グーグーが死ぬエピソードでばっさり連載終了。単行本
   のあとがきも一頁であっさりと。グーグーがホントに好きで、
   彼とかれのためにしたコトを描いていたのだとわかる。

② : この微妙な、二位という位置におかざるを得ない、イヤここが
   ふさわしい作品。素かと見紛うボケッぷりは実は恣意的なも
   のであることが、いろんな関連記事を読んで判った。であれば
   すさまじい才能というべきだが、承知してても不快になるこの
   生理に訴えてくる描写は何ンだ。でいて頁から目がはなせな
   い。

③ : 後輩から評判は聴かされていた。でもさっぱり興味がわかず、
   で、ある日ためしに手にとってみたら・・ なんだコレは? ハナ
   から出来あがっている(であろう)世界観が並はずれて面白い。
   とまあ食いつきが遅かったわけだが、版を重ねたいま、無駄な
   エピソード伸ばしはせず、畳み掛けるように謎解きにむかって
   ほしいと思うのだ。

④ : 「そーゆー時」だから選んだわけじゃない。ピュアにマンガとし
   て出来がいい。瓦礫だけをかいた四コマなど見たことがあるだ
   ろうか。しかもそれが「起承転結」になっている。

⑤ : これもいまさら感があるが、気にはなっていたのです。二巻の
   表紙など笑顔なのにどこかかなしみをはらんでいて、その描き
   方が絶妙だと思っていた。よんでみて「かなしみ」のわけを理解
   した。

次 : 大洋節にもどってくれた。まだ判らんが、次を読むのが待ち遠し
   い。

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January 15, 2011

発表! 2010マンガベスト5 + 1

本日の更新 : 針鼠活字/針鼠銀幕


 おお、今年はそれなりにふさわしい時期に発表できる。
 では。

 ① ワイルドマウンテン (本秀康)
 ② 海街diary (吉田秋生)
 ③ キーチVS (新井英樹)
 ④ どうしても嫌いな人~すーちゃんの決心 (益田ミリ)
 ⑤ おはようひで次くん! (小田ひで次)
 次 斬り介とジョニー四百九十九人斬り (榎本俊二)

① : この完結は事件だ。一種の「夢オチ」だがそう単純なもんじゃ
   ない。8巻もかけた壮大な複線がすべて回収されてるストー
   リー上のすごさもさることながら、悪意・毒とかメカのかっこよ
   さ、叙情性、それに音楽等など本秀康のすべてが詰め込まれ
   てる。「ハガレゴッド」のさびしさに胸打たれる。
② : クレバーな作品だと思う。あらかじめすべての設定をディテー
   ルまで決めてから話作りに取り組んだんじゃないかと思うくら
   い、そこかしこで出てくる固有名詞が破綻なくどこかで必ず繋
   がってる。登場人物たちが皆「判ってる」(つもり)なのがちょっ
   とハナにつくけど、感情を喚起させる力が上廻ってる。
③ : ここに来ての急展開。ヤバイ方向に転がりだした。
④ : 益田ミリの「悪意」全開か。
⑤ : 「エッセイマンガ」というものの「薄さ」を自覚してる(元)芸術マ
   ンガ家のエッセイマンガ。それだけに一筋縄でいかない。承知
   の上でやっていながら凡百のエッセイマンガにしたくはない、
   かといって妙な芸術性を出すのもちがう、という板ばさみのなか
   から生まれた作品。
次 : よくぞこのようなマンガが出版されたものである。実はこの作品
   は榎本俊二の総決算なのではとにらんでいる。初期のシュール
   さ、途中あった幾何学的な動きを執拗に追求したもの、後のエ
   ログロ、一廻りしたシュール。全部あるのである。このストーリー
   のないマンガに。

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April 30, 2010

発表! 2009年マンガベスト5+1

  ① 思ってたよりフツーですね(榎本俊二)
  ② BAKUMAN。(大場つぐみ 小畑健)
  ③ まんが極道(唐沢なをき)
  ④ アイアムアヒーロー(花沢健吾)
  ⑤ 音楽と漫画(大橋裕之)
  次 暁星記(菅原雅雪)

 さあ、季節はずれの企画のはじまりです。

 ① : 『カリスマ育児』で「流行の」エッセイ物に手を出してしまっ
    た榎本俊二。けれどやはりただ者ではなかった。本作で
    は担当編集者とのやり取りにメタな手法を導入したり、過
    去を語るつもりがつい「現在」がまぎれてきてしまうなど、
    行き当たりばったりのようで巧妙な計算の感じられるのが
    ニクい。いま、いちばん続刊が待ち望まれるマンガ。
 ② : あの『DEATH NOTE』のふたりが帰ってきた。それもと
    んだ飛び道具を持って。ここまで見せちゃっていいのかと
    思う「ジャンプ」編集内の描写。おとぎ話かと突っ込みたく
    なるような純愛も納得させる主人公たちの熱い想い。それ
    らを「絵師」小畑健が大場つぐみの(どこまで貢献してるか
    解らんが)ドライブ感あるストーリーを邁進させてゆく。
 ③ : これも上手い。毎回面白い。唐沢なをきには(いまさらだけ
    ど)手抜きがない。それは画だけじゃなくて、そのスジの方
    たち(おそらく唐沢自身も属す)への攻撃のありようも、だ。
 ④ : 『ボーイズ・オン・ザ・ラン』でブレイク? 花沢健吾のいま
    の連載。単行本一巻の表紙にグッときて買ってしまった。
    「次」の段階に行こうとしてる意気込みを買う。が、単なる
    ゾンビ物で終わるんじゃねぇだろーなー。
 ⑤ : このヒトはいったい誰だ。中学生が授業中にリレーで描く
    ようなマンガのレベルの絵。それなのにここまで面白いの
    は何故なのか。さらに、ほのかな知性までただよっている。
    大橋裕之の正体を知りたい。
 次 : 正確にゆーとこのマンガは2008年に最終第8巻が出て
    います。だから09年のベストに入れらんないんだけどお目
    こぼしを。絵柄のあまりの変化。連載から書下ろしへ。とっ
    ちらかるストーリーに回収を考えてるのか疑問視。等など
    いろいろいわくつきの作品なれど見事おさめた。エコっぽさ
    だけが取り柄じゃないことを示したド真ん中SFである。

 ・・で、お分かりのように「マンガ」そのものをテーマにした作品が多い。あんまり健康的な方向じゃないと思うけど、面白いんだからしかたない。それとエッセイマンガもますます増殖してますな。出版社のマーケティングがそう指し示してるんだろう。その併せ技が第1位って・・ でもそこは榎本俊二。「流行り」をさらに捻ってるんです。そういやこの連載「本の旅人」って『グーグーだって猫である』(大島弓子先生)と同じ角川の雑誌に連載してんだよな。月刊のうえ頁数も少ないから第1巻なんて1年半分ですよ。二巻はいつ出ることやら。
 今後も本棚があふれてヨメに怒られない程度にばこばこマンガ読んでいきまっせ。

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January 10, 2009

発表! 2008年マンガベスト5 + 1 !!

 ① かむろば村へ (いがらしみきお)
 ② 結婚しなくていいですか。~すーちゃんの明日 (益田ミリ)
 ③ 冬の動物園 (谷口ジロー)
 ④ ラララ劇場 (いましろたかし)
 ⑤ 世界の終わりと夜明け前 (浅野いにお)
 次 青春少年マガジン 1978~1983 (小林まこと)

 あんましマンガ、よんでないなーと感ずる。これはいい作品がない、とかいうモンダイじゃなくて単にワタシの感性が摩滅してきたせいだろう。実際、雑誌で「マンガ特集」をやってれば以前は必ず買ってたのにいまは手がのびない。と、いうわけで有力な新人も発掘できてない薄いベストだがそれぞれに言及すると・・

①:単行本の発行ペースがすごい。正直面白いのかどーか判んなくなるときがあるけど、新刊が出ればよまずにはいられず、そして毎回繰り返し目を通す。なにか、ただならぬラストが待ち受けてるのではないかという予感。
②:ヒトをおちょくってんのかという画、けれどそれを乗り越えて(というかその絵柄だからこそ)せまってくるエモーション、これはなんだ!? ベタすれすれでよむ者の涙を絞るラストも良い。
③:個人的に嫌いだったこのヒトのバタ臭い画風が、当作品では枯れてきていて目に好もしい。
④:ワタシのなかのいましろたかしブームは一昨年あたりで終わっているのだが、好きな路線の集大成みたいなこの作品は何度もよんでしまう。
⑤:正直大声で「好き」とは言いかねる作家だ。同じテーマの変奏。しかし「いま」を描いているということではとり上げざるを得ない。
次:最近「マンガでマンガを描く」というのがはやってるのか(たとえば唐沢なをき)、そのひとつであろうが思わぬスパイスが効いている。

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January 04, 2005

2004マンガのベスト5

① 本秀康傑作劇場
② シガテラ (古谷実)
③ DEATH NOTE (作 大場つぐみ/絵 小畑健)
④ げんしけん (木尾士目)
⑤ Sink (いがらしみきお)

◆ ①:他に『ワイルドマウンテン』『本秀康の描く4ページ』なども出て今年はワタシにとって本秀康ブレイクの年。ヘタウマ系の可愛い絵でありながら、マシンなんかはその味を残しつつも緻密でかっこいいものを描く。とぼけた展開のウラにべっとりとした悪意が確実にあって、魅力。
◆ ②:2年前の傑作『ヒミズ』にくらべると毒が薄いようにも感じるけど、はじまったばかりで油断は禁物。むしろ最近の展開を見ると、じわじわと暗い陰がさしてきているようで、怖い、でも見たい、というよむ快感にあふれた作。
◆ ③:よく売れた。けど巻を追うごとにハナシが難しくなってきてる。それでいながら少年誌連載ものらしくちょっとコドモダマシな展開もあり、けどよませる。絵が上手い。
◆ ④:大学のオタクサークルの話。ワタシは「オタク観察」が好きなんでその一環として読みだしたんだけど、最近出た第5巻には感動させられてしまった。ばかばかしいことに徹底してとりくむ姿勢が描かれていて、よい。
◆ ⑤:2年ぶりに続巻が出て完結した。最近の「不条理現象モノ」の嚆矢。(hedge) 

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