発表! 2014マンガベスト5+1
① 火事場のバカIQ(榎本俊二)
② 子供はわかってあげない(田島列島)
③ あれよ星屑(山田参助)
④ ドミトリーともきんす(高野文子)
⑤ 逢沢りく(ほしのよりこ)
次 現代思想の遭難者たち(いしいひさいち)
① 榎本俊二が、小学館で、しかも「IKKI」で
おっぱじめた! かねてここの編集長には
嫌われていると公言していたのが、編集長
が変わったのか気が変わったのか。とにかく
内容はヤバイ。このところエッセイマンガを
見ている側としては、二人の子供の父親とし
て、よく発表できるな、というものばかりだ。
しかも面白い。規制も(ページ数さえ!)少ない
ようだし、このままイッてほしいもんである。
② 相当評判になったマンガ。「久々に胸のきゅん
とする・・」的な評価が目立つが、本作はSFだ。
そのセンス・オブ・ワンダーに我々はきゅんと
しておるのだ。
③ 数年前西原理恵子の漫画で紹介されていた
山田参助。当時は超絶技巧のホモ絵を描くヒト
という売りだったが、ついに本作で一般マンガ
に進出した。しかも主人公はノンケ、というか女
好き。絵柄もマンガとして成立する、「クレバー
な」上手さにもっていってる。たのしみです。
④ 寡作なこの人が作品を発表すると、満を持して
御大登場という雰囲気で、作品への批判など
許されないような感じになる。でも実際面白い
もんね。
⑤ この人は相変わらず下手。枠線もまっすぐに
引かない絵に一部から批判もあるようだが、
読む者のエモーショナルな部分を引っ張り
上げる力は相当なものだ。
次 2014年発表作ではないのですが、ワタシ、
縁あって読む機会に恵まれました。いしい
ひさいち氏には、バイトくん時代からちょっと
生理的に受け付けられないものがあったん
ですが、朝日朝刊の山田くん→ののちゃん、
とりわけファド歌手を夢見るROCAちゃんには、
紫雲丸事故関連も絡めて魅かれていました。
そんな時に手に入れた、難解な哲学を四コマ
マンガのオチもありつつ紹介していくという本作
にはとりわけ感じ入りました。