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January 19, 2014

発表! 2013マンガベスト5+1

本日の更新 : 針鼠銀幕


① 暗殺教室 (松井優征)
② バーナード嬢曰く。 (施川ユウキ)
③ アル中病棟 ~ 失踪日記2 (吾妻ひでお)
④ 荒呼吸 (松本英子)
⑤ GANTZ (奥 浩哉)
次 キーチVS (新井英樹)

① : これはヤラレた。『マンガ極道』の次に続きが待ち遠しい
   作品。なにより<来年の3月まで>と終わる時期を宣言
   してるのが素晴らしい。もちろん「マンガ内時間」での話
   だが、他のジャンプ作品みたいに人気が出たからといっ
   てむやみに長くなることはないだろう。すっとぼけた「殺
   センセー」の進化っぷりに期待したい。

② : 昨年はワタシにとって「施川ユウキ発見」の年であった。
   遅すぎるという声も聴こえてきそうだが。『オンノジ』『鬱
   ごはん』どれも傑作だが、迷いに迷った末本作を挙げた。
   諧謔に満ち満ちた内容が下手な絵と抜群のシンクロを
   見せている。

③ : これはもう名人芸。古典落語を聴くみたいに吾妻センセ
   のこなれた語り口を愉しむ感じ。

④ : このひとは何がしたかったんだろうか。一見さっぱりキャ
   ラのようで、その実痛々しさが沁みてくる。完結。次に何
   をするのか(調べようともしてないが)あんまりこの世界
   にいたらまずいんじゃないかと、そこまで思わせる。

⑤ : コンビニ本で安く出はじめたんで、つい一巻を買ったら
   それから二週おき、全巻もとめるハメになった。こいつと
   か、花沢健吾とか浅野いにおみたいな、「トレース背景」
   に江口寿史が文句言ったみたいで、そこへまた奥浩哉が
   <老人は放っときましょう>みたいな反論をしてちょっと
   話題になった。考えとしてはワタシは江口に賛同するが、
   けど本作の、特に後半の背景は「日本映画が金掛けられ
   ない替わりにマンガで頑張りました」的な意気込みを感じ
   た。そもそも想像上の宇宙船とかだからトレースじゃない
   しね。これも完結。

次 : 完結。なんとももどかしいようなエンディングである。作者
   は「可能性」を指示して締めくくってるから、ハッピー・エンド
   とも解釈できるのだが・・ 『キーチ!!』の爽快なそれと
   比較してあまりの違いに呆然としてしまう。


著者のメールアドレス → hedge@jul.nifty.jp

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January 05, 2014

2013年のおもいで ④ ~ 意識策動の巻

本日の更新 : 針鼠活字


 夏休み明けから、秋の半ばまで、ワタシの言動は明らかに「変」だったと思う。会社の会議の席で上司を怒鳴りつけたり、電車に乗っているときマナーの悪い若者に食って掛かったりもした。これら「判りやすい」「まわりに目立つ」言動は、6月の癲癇発作の影響であろうと周囲も、ワタシ自身もそう思っていた。けれど、1年の手帳を見るとそれは違っていて、癲癇発作~8月半ばまでは、多少「開き直った」ような態度が推し量れるものの、実は一人でいるときのワタシは、発作前とあまり変わっていなかったのが解る。
 相変わらず食いまくっており、運動はせず、仕事は「テキトー」だった。それが「変」になったのは明らかに『風立ちぬ』鑑賞以後だ。けれどこの作品がワタシを変えたのかと考えると、それも違う。これはもう直感だが、癲癇発作で「下地」ができているところへ『風立ちぬ』が火をつけた、つまりは二つの現象の「併せ技」がワタシを「変」にした、としか思えない。例えば、日本経済新聞を精読するようになった。通勤電車に赤のボールペンを持ち込み、重要な(と思えた)記事には線をひいた。おかげで通常の小説などの読書に充てられる時間はなくなり、そのペースはがっくり落ちた。
 思えば「より良い自分」になろうという意識が、過剰になっていたようだ。シゴトでも、後輩を叱ったりする「らしくない」物言いが目立ってきた。ダイエットと運動も復活し、これは今でもつづいている。間もなくこの文章冒頭に体重を載せられるだろう。が、やはりワタシには「異常」な時期だった。げんに当時むやみに増えた新聞の切り抜きや、手帳のメモを見返しても、それのどこが面白いのか、重要なのか、さっぱり判らないものがいっぱいある。
 何にでも終わりはあるもので、寒くなる頃からワタシは元にもどっていったようだ。それが自覚された時、「異常だった」と分かりつつもその季節に分かれを告げることが無性にさみしかった。あの、あふれ出るアイディア、精神の高揚、といったものを失うのかと思うと「惜しい」ような気がしたのだ。価値がないのは明らかなのに。


 著者のメールアドレス→hedge@jul.nifty.jp

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