« 上海2012・ ・FRIDAY/④ | Main | 上海2012・ ・SATURDAY/② »

May 30, 2012

上海2012・ ・SATURDAY/①

Img_0610 われわれ(というのは最年長のワタシと2番目に年食った白髪の渋い後輩の二名)が泊まっている部屋は黄浦江とは反対の方向に窓が位置し、そこから見えるのはうらぶれた低層住宅の群れ、工事現場。とくに本日のようなしょぼ降る雨のなかではいっそうの哀れをさそう景色だ。試みに有言実行後輩1号2号の部屋にいってみると川は見えないものの立派に黄浦江側であり、遠く浦東の高層ビル群などもよく見え、夜のネオンはさぞやキレイであろう。1号の策略がこんなところにも・・、とあらぬ疑いを抱くワタシであった。
 お定まりのバイキング朝食を終え、われわれはまずバンド見物に出ることにした。ワタシが「バンド」と口にすると他の三人は不思議そうな顔をつくる。「地球の歩き方」当該頁を示せば、「な~んだ、“がいなん”のことか」「“ワイタン”って読むんですよね」ときた。コレだから若造のおノボリさんは! ワタシなどはバラード『人生の奇跡』から奥泉光の『「吾輩は猫である」殺人事件』まで当時の上海を活写した本を何冊も読んでおるのであって、南京条約以降英米をはじめとする各国が上海のめぼしい土地を租界とし、特にこの川沿いのエリアをバンドと呼んだことは自明の理。ワタシにとって外難はあくまで「バンド」である。

Img_0617 それにしても寒い。上海は緯度的にはだいたい鹿児島と同等に位置しているがそんなことはまったく感じさせぬ。

Img_0618 雪まじりの雨。風が強くなってきた気がする。それにしてもこの豪奢な建物がずっとならんでいる光景にはやはり圧倒される。実はけっこうな二日酔いであったのが、冷たい風と目に鮮やかな景色がいつの間にやら気分をおちつけてくれた。

 さて地下鉄に乗り、川向こうの浦東側に渡る。まず目にとび込んできたのがコレ。
Img_0622 まあおなじみのTV塔なんだけど、こいつ、近くで見るとそのデザインの狂いっぷりが尋常でなく迫ってくる。二日酔いのおさまった余勢をかって、ワタシはくすくすくすくす笑いがとまらなくなってしまった。いいネ! 中国はやっぱこうでなきゃ! クレイジーだよネ!! どうもこのへんからワタシの脳内麻薬がピュピュッと出はじめオカシクなっていたようである。
White
「世紀大道」を森ビル方面に歩いていってふりむいた光景。
Img_0624
いいッ。狂ってる。このままいけ! 中国。

 その後森ビル(は通称。ただしくは「上海環球金融中心」)内にある鼎泰豐(ディンタイフォン)という点心の店に入り、上海在住Yクンが合流。これでワタシの「ひとまかせ上海ぶらり」度が上がったわけだ。本日は土曜日。Yクンはもちろんわれわれ旅行者、いやさ出張者たちもシゴトを忘れ、まずは青島ビールで乾杯!である。
 ところでこの鼎泰豐、どうも雰囲気に見憶えがある。 ・・・・ なんだ! 台北旅行のときツアーで「本店」に行ったあの「鼎泰豐」じゃん! アル中からジャンキーと化していたワタシのいばらんことか。ここも美味しいけどさぁ~、やっぱ鼎泰豐なら本場を経験すベきでしょ~。つくづく嫌なヤツである。

 昼飯のあとは、さあコレをやんなきゃ上海旅行がおさまんない。上海環球金融中心の100階部分空中散歩である。ちなみに通称森ビルの全景、こいつである。
Img_0612
栓抜きみたいになってる穴の上の部分、床がガラスの素通しではるか下界が丸見えという趣向。う~む、愉しみですなあ。高速エレベーターでどんどん上を目指します。

Img_0629で、いきなりキタあッ。

Img_0630いいですねェ。
White
Img_0632 ちなみに脳内麻薬ジャンキーであったせいか、ワタシはまったく平気でガラスの廊下をひょいひょい歩いておったのだが、ふだん飄々としている「白髪」が異常な恐怖をしめし、一歩たりともガラスのうえに足をふみ出せないでおるのは、まったく愉快なことじゃった。

(つづく)

|

« 上海2012・ ・FRIDAY/④ | Main | 上海2012・ ・SATURDAY/② »