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April 17, 2012

大友克洋なう?

 書店で「芸術新潮」が大友克洋特集をやってるのを発見しもんどりうつ。床でのたうちまわりながら購入してしまう。しかしコレは・・? いくら原画展をやるといっても(あと久々の連載とアニメのショートフィルム(?フィルムじゃないか)の発表があるからといって)、異常な現象ではないか。このまえ「BRUTUS」も特集組んだばかりだし(ちなみに「BRUTUS」はその3号前にもマンガを特集した。あのオシャレなBRUTUSがオタク雑誌と化すのか。昔は部数が苦しくなると雑誌はマンガにすがるといわれたものだがはたして今回は?)。
 正直最近の大友克洋は疲れてきてると思う。もちろんすこし前に書いた、『気分はもう戦争』がワタシのフェイバリットである、という事実に揺るぎはないが、ここんとこ微妙だよねェというのが偽らざる思いだ(たとえばちょっと古いが『スチームボーイ』。未見なのに言うのもおこがましいが、あきらかに評判は芳しくないしワタシの五感も「凡作であろう」とヒシヒシと感じとってる)。そんな作家がこれほどの注目をあびるとは、よほど日本マンガ界の底辺がウスいんだろう。たしかに彼ほどの「本格」のレベルで伍するほどの描き手は出てきていないように思う。クールジャパンもこれまでか。
※ でも「芸術新潮」に載ってた短篇『DJ TECKのMORNING ATTACK』は面白かった。なにかをのり越えてまさに「円熟」の境地に、いい意味で至ったかのよう。う~む、やはり追いつづけるべきアーティストか。

 ゼンゼン話はちがうがいっしょに買った『西村賢太対話集』の上原善広の回が超絶に興味深かった。西村賢太もおんなじような話ばかり書くのでワタシはめっきりご無沙汰だったのだが、ここで語られている「私小説とノンフィクションの違いはなにか」というのは目からウロコ、何ンでいままでとり上げられなかったんだろう、と思わされるテーマだ。さらにそこでは「記述者の介入」という問題に踏み込まれており、全ノンフィクションライター、及び志望者必読の対談だと思ったサボり気味の夕刻であったことだ。

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