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March 20, 2012

上海2012・ ・FRIDAY/②

本日の更新 : 新規コンテンツ → 針鼠活字 外文アーカイヴズ


Img_0578  今回の旅の変わったトコは(あくまでワタシにとって、ということだが)その「ラクさ」にあった。メンツの一人に上海出張経験者がおり、さらに! 現地にはウチの系列の企業があってそこに後輩(かつ野球部メンバー)がいるのだ!! (今後頻出するであろう彼のことを仮にYくんとしておこう)
  したがって日々の行動は基本彼らにおまかせ、地下鉄やタクシーの乗り降り、食事場所の選定からオーダー、カネ勘定まですべてやってくれるので、こっちはただボーっと(あの建物、狂ってンなぁ)などと見物しておればいいのである。
  これは実に便利なようであるがちょっとした弊害も伴う。すなわち、自らいろんなことを調べなくなるのだ。ヨメとの海外旅行となると真逆で、原則何もしない彼女に代わりワタシは「地球の歩き方」を穴のあくほど見つめ、いま自分たちがどこにおり、行きたい場所はどの方向へどんな交通機関を使えばたどり着けるのか、必死になって調べる。これすなわちお勉強にも繋がるわけだ。
  この旅行では、上海という街の「概要」とでもいうか、具体的には「通りのありよう」がいつまでもつかめなかった。俯瞰した絵のなかの何処に自分がいるのか判らなかった。ぼんやりとイメージできるようになったのは最終日の午後くらいだ。

 さて、えらく前置きがながくなってしまった。いよいよ上海の街に繰り出しましょう、次回から。

(つづく)

* 前回は中国本土で使われているいわゆる「簡体字」(ホントの
 簡体字で書くと「简体字」)をなるべく用いて書いたが、メンド
 クサすぎる! (香港篇で統一した正字のほうがまだマシ(こっ
 ちもメンドクサかったけど)。) というワケで次回からは我が
 ニッポンの漢字で書かせてもらいます。

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March 10, 2012

発表! 2011マンガBEST5+1

本日の更新 : 針鼠活字/針鼠銀幕


 ① グーグーだって猫である (大島弓子)
 ② 鈴木先生 (武富健治)
 ③ 進撃の巨人 (諫山創)
 ④ あの日からのマンガ (しりあがり寿)
 ⑤ 3月のライオン (羽海野チカ)
 次 Sunny (松本大洋)

① : 完結。やっぱり大島弓子はただのノラ猫おばさんではなかっ
   た。グーグーが死ぬエピソードでばっさり連載終了。単行本
   のあとがきも一頁であっさりと。グーグーがホントに好きで、
   彼とかれのためにしたコトを描いていたのだとわかる。

② : この微妙な、二位という位置におかざるを得ない、イヤここが
   ふさわしい作品。素かと見紛うボケッぷりは実は恣意的なも
   のであることが、いろんな関連記事を読んで判った。であれば
   すさまじい才能というべきだが、承知してても不快になるこの
   生理に訴えてくる描写は何ンだ。でいて頁から目がはなせな
   い。

③ : 後輩から評判は聴かされていた。でもさっぱり興味がわかず、
   で、ある日ためしに手にとってみたら・・ なんだコレは? ハナ
   から出来あがっている(であろう)世界観が並はずれて面白い。
   とまあ食いつきが遅かったわけだが、版を重ねたいま、無駄な
   エピソード伸ばしはせず、畳み掛けるように謎解きにむかって
   ほしいと思うのだ。

④ : 「そーゆー時」だから選んだわけじゃない。ピュアにマンガとし
   て出来がいい。瓦礫だけをかいた四コマなど見たことがあるだ
   ろうか。しかもそれが「起承転結」になっている。

⑤ : これもいまさら感があるが、気にはなっていたのです。二巻の
   表紙など笑顔なのにどこかかなしみをはらんでいて、その描き
   方が絶妙だと思っていた。よんでみて「かなしみ」のわけを理解
   した。

次 : 大洋節にもどってくれた。まだ判らんが、次を読むのが待ち遠し
   い。

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March 03, 2012

上海2012・ ・FRIDAY/①

Img_4
 
 世界中のマンガにおいてBEST of BESTとワタシの決めている大友克洋の『気分はもう戦争』(原作・矢作俊彦)より引用。最初のコマは川向う(黄浦江の支流 蘇州河(別名呉淞江))から外白渡橋舐めで上海中心部の夜景を俯瞰しているカット。おそらく「上海大厦Broadway Mansions Shanghai」からの眺めと思われる。ずっと昔『南京路に花吹雪』(森川久美)というマンガで同じ構図を目にしたような記憶が残っており、ということは有名な写真があってそのトレースかもしれない。ところでこの「外白渡橋」に自分があこがれていたのだ(なにせ大友克洋が「描く価値がある」と判断したワケだから。もっとも当時は橋の名など知る由もなかったが)と気づいたのは滞在三日目、最終日のそれも空港に向かう時間が迫ってからだった。当然見られずコレは悔いを残した。
 二コマ目、中央に「豫园商城」とあるのが見える。ここのすぐそばのホテル「上海豫园万丽酒店RENAISSANCE SHANGHAI YUYUAN HOTEL」が我々の宿泊先だ。
 「我々」というのはマラソン部、野球部(とサーフィン部)のうちから四人、2012年のとある金曜日、寒空の上海の地に立ったのである。

(つづく)

* まさか自分が、それも大友克洋のマンガを自炊することになる
 とは思わなかった。けれどこれは断じてそういう目的のためで
 はありません。「引用」でありましてピュアにリスペクトの気持
 から冒頭に挿れさせてもらいました。

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