« June 2011 | Main | August 2011 »

July 03, 2011

下北沢ってサビレてきてないか

本日の更新 : 針鼠活字/読書会感想文


 後輩に譲り受けいまやプラチナチケットとなったウーマンリブ『SAD SONG FOR UGLY DAUGHTER』の一日の舞台を本多劇場に見にいった。芝居なぞ何年ぶりだろうか。そういや今月から日経「私の履歴書」の連載がはじまった小田島雄志先生は80歳におなりになった現在でも毎月30本以上演劇をご覧になるそうだ。ゴキブリコンビナートとかシベリア少女鉄道とかにもお出掛けになるのだろうか(古いか)。
 ところで宮藤官九郎作・演出のこの芝居、面白かった(ワタシのざっくりした実感でゆうと、ナニカ表現されたものを見たり読んだりして「面白かった」と思える確率は、映画:2割、本:5割、そして演劇:8割だ。舞台は「ナマの人」が目の前で動いたり喋ったり歌ったりしてくれるから、やはり「ありがたみ」がちがうのか。まあそれだけじゃないだろうが)。宮藤官九郎もすっかり洗練されたなあ。松尾スズキ演出に近くなってるんじゃないか。彼ほどの物語の回収能力は感じられなかったが、無論めざしてる方向は異なるのだろう。そのころ「大人計画部分公演」と名のっていた初演出作『殴られても好き』は小屋がマイナーでやたら探し廻ったことと、阿部サダヲ(だったと思う)と宍戸美和公が何度もビンタしあって客席が凍りついてたことくらいしか憶えてないが、新人としてはああゆう突き抜けた挙に出ることしか周囲に一斬あびせられなかったろう。
 けれどそれが清しいものに結びついているように実感したこともワタシのなかになんとなく残っており、「そうゆう」ナニカを今回期待して出掛けたことも否めない。それにしても、これだけ面白いモンにぶちあたる確率の高い芝居に、ワタシはなぜ行かなくなってしまったのだろうか。単純に舞台は「外出」しなければ見られないので、それがメンドクサイというのもたしかにあるが(映画館にもとんとゴブサタだ)、最近激しくアンビバレンツな思いを抱きつつ読んだマンガ『鈴木先生』の、そのなかに出てくる「鈴木式演劇指導」と関係あるような気がして、しかしこの件は重すぎるのでいつか書こう。
(いまハッとしたんだが「鈴木先生」とは松尾「スズキ」がモデルなんじゃあるまいか。イヤまさか・・)

|

« June 2011 | Main | August 2011 »