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December 27, 2008

広島~松山 ひとり旅行_第4日

Img_3298 最終日。本日は「文学の旅」となるであろー。瀬戸内海汽船の売店のおじさんが教えてくれるまで、ワタシは「坂の上の雲ミュージアム」の存在を知らなかった。あの爆笑小説『坂の上の雲』に絡む施設が松山にあるとなれば行かぬ手はない。それに子規、そして漱石にゆかりの地を訪れることになるから、これまでのドタバタした行程とはちがうのである。高尚なんである。
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Img_3271 というわけでしっかり飯を入れる。朝食は旅館が出してくれるのである。それにしてもワタシの食事にかならずビールが添えられているのは、痛風患者としていかがなものか。
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Img_3274 さっそく道後公園内にある「子規記念博物館」にむかう。おお、「寺山修司と天井桟敷ポスター展」だと? こんな企画モノをやっているとは、なんというめぐりあわせ。
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Img_3353 さらにビックリしたのは館内で手に入れたこのフライヤー。寺山作の市街劇が、ワタシが松山を訪れる前日に上演されていたのだ! 昨日感じた、この地のすっとぼけたような、妙な能天気さは、市街劇というとんでもない非日常を経験した後の脱力感からクルものであったのかもしれない。こーなると(失礼ながら)子規どころではなく、一日ちがいでこの体験を逃した悔しさが反作用してこっちの企画展のほうに夢中になり、及川正通氏などの手になるポスターをじっくり見てしまった。
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Img_3285 少し気持をおちつけて伊予鉄で移動、「坂の上の雲ミュージアム」へ。おお、この打放しコンクリートの仕上げは安藤忠雄氏のものではないか。ワタシは今回の旅で、丹下健三、黒川紀章、安藤忠雄という建築界の三人の巨人に触れることとなった。なんたる僥倖か。平静になりかけていた血圧がまた上がる。
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Img_3277 ところで「坂の上の雲ミュージアム」だけど、基本的に「この小説が好きな有名人の寄せた賛辞をかき集めてきれいに並べた」って感じの場所に思われた。写真は、連載時の産経新聞の紙面を全部壁に貼ってある様子で、こんなのは面白かったけど、全体に薄み。やっぱ作家ひとりまるごとの文学館じゃなくて一作品ってのにムリがあるのか。イヤ、ちょっときれい過ぎるんだな。『坂の上の雲』は声をあげて笑える小説だ。そういうザッパクさをもちょっと出してもよかったんじゃないか。それに子規と秋山真之の二人ばかりがフィーチャーされていて、好古がほとんど取り上げられていないのも気になった。この三人の小説ではないか。そういや小説の「爆笑」部分は大部が好古がらみだったな。結論。「坂の上の雲ミュージアム」はもっと秋山好古を前面に出せば面白くなります。
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Img_3284 愚陀佛庵。正岡子規と漱石が2ヶ月くらい同居した家。それだけなんだけど、なにか胸にせまるものがありました。
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Img_3295 伊予鉄道高浜線に乗って衣山駅へ。ここからちょっと歩いたところにある「民芸伊予かすり会館」でお土産を見る。
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Img_3354 バッグとコースターを購入。
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Img_3355 ここらでちょっとお土産紹介。これは道後温泉でもとめた「湯かご」。このなかに風呂で使う道具などを入れて持ち歩く。
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Img_3358 愛媛名物のお菓子「タルト」から造形されたキャラクター。ウィキペディアによると「世界征服を目的とした宇宙人。伊予弁で話す」とのこと。
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Img_3356 気に入ったのでTシャツも買った。くっついてたラベルに「スマンノオ 限定ナンヨ」とある。貴重なる一品なのである。
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 さて、このひとり旅行もそろそろおしまいである。最終日も何ンだかドタバタと過ぎてしまったが、それにしてもなかなかにバラエティにとんだ3泊4日であった。「リフレッシュ休暇」とはいえケータイは持たされており、何も知らない顧客は電話をかけてくる。したがってプライベートな時間であっても心の中は完全に「リフレッシュ」とはいかない。むしろ軽い緊張状態だ。けれどそんな条件下でも、旅がもたらしてくれる非日常は、やはりワタシをリフレッシュしてくれたと、1ヶ月ちかく経過したいま、感じることができる。
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Img_3302 松山空港へむかうリムジンバスの時間がせまるなか、小走り気味に駅近くの「子規堂」へ。
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Img_3297 子規が上京する前に住んでいた家を復元したもの。これは三畳の勉強部屋。実は子規という人には個人的にはあまり興味がない。ワタシが入る前の読書会で『病床六尺』が取り上げられたことがあり、読み通すのがたいへん苦痛だったとも聞いていた。わずかに彼と野球の関係は面白いと思っていた。
 
 今やかの三つのベースに
 人満ちてそゞろに胸の打ち
 騒ぐかな
 
 けれど今回の旅行であらためて確認した彼の「写生」の思想は、ワタシの好む方向のものであり、これを自己で打ち立てた子規はやはり偉いと考えるにいたった。明治の人は早熟だった。正岡子規、享年34。
 それにしても来秋からはじまるNHKのドラマ『坂の上の雲』で子規を香川照之が演じるのはハマりすぎだ。
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Img_3310 というわけでおしまいです。やっぱり怖えェ、ヒコーキ。

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