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March 24, 2005

ホッピー賛歌

IMG_0499◆ アレは今年のはじめの頃だったか、小岩の居酒屋で同僚の飲んでたホッピーの瓶を見てびっくりした。そこには「プリン体0(ゼロ)」と記されてあった!
◆ 痛風持ちに辛いことのひとつに「ビールが飲めない」がある。「だったら焼酎でも日本酒でも、ワインでも飲んでろ」と叱られそうだが、そうもいかない。こういう物言いは「パンがなければケーキをお食べ」と同じ理屈だ。とにかく、のどが渇いてる最初の数杯はビールでいきたい。あと、本格的な飲みじゃない、例えばラーメンなんかを食べるとき、ちょっとアルコールが飲みたいという場合は、焼酎や日本酒じゃ「重い」んである。こんなときにビールの「軽さ」が重宝する。それにビールはたいていの食べ物に合う。飲み飽きするとか腹が張ってくるというヒトもいるけど、ワタシは最初から最後までビールでもよかった(痛風になるまでは)。
◆ ホッピーも、置いてる店ではけっこう飲んでて好きだった。けれど痛風になってからは「ビールと同じようなモノ」と思ってたんで(できる範囲で)自重してた。それが「小岩の発見」だ。その夜、飲んでたウーロンハイを投げ捨ててホッピーを痛飲したのはいうまでもない。
◆ 家でも飲めるのかな、と思った。「ホッピー」と染め抜かれた旗のある飲み屋でしか見た記憶がないからだ。で、探してみたら、けっこうありました。駅前の東急ストアにもあった。でも酒屋でも置いてないところもある。あと普通のホッピーだけじゃなく、「ホッピーブラック」というのがあることも発見した。まぜる焼酎は「甲類」がいいらしいですけど、「いいちこ」がそれに当たるかは判りません。
◆ というわけで自宅でもホッピーを堪能している。いま、プリン体を削ったという発泡酒がけっこう出てて、いくつか試してみたけど大抵不味い。ホッピーのほうがはるかにビールを飲んだ気に(というとなんだかホッピーに悪いが)させてくれる。オススメです。(hedge)

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March 21, 2005

オタクが企業を成功に導く(?)

◆ ソニーの「元」CEO出井伸之が書いた『ONとOFF』の奥付を見ると、初版が2002年の4月に出てる。「ソニーショック」は03年春のことだから、その1年前、ソニーの威光がまだまぶしく輝いていた頃に出たわけだ(アタリマエである。このテの本が不振に陥ってるときに出版されるはずがない)。
◆ 当時、ワタシはこの本をとても面白く読んだ記憶がある。特に「OFF」の部分を。社内ホームページに発表したものをまとめたというのも興味をかきたてた。自分の会社の社員に向かって、「趣味」の話を熱をこめて語ることのできるトップって、いいなあと思ったものだ。ただその愉快気な雰囲気のなかに、かすかな嫌悪感(というほどの強い感情ではなかったが)を抱いたこともおぼえている。
◆ 出井伸之のOFFとは、ゴルフであり、ワインであり、車である。この本には、その入れ込みぶりのすごさがよくあらわれている。ゴルフは、3回に1回はその話題じゃないかという熱心さで、実力のほども、「軽井沢の月例会」(よく判らない)で優勝したり、孫正義に勝ったりと相当らしい。ワインや車に関しても、(やはりよく判らないが)ディテールの情報が頻出することから、とても詳しいし好きなんだろうなとうかがえる。
◆ けれどこういった彼の趣味は、ワタシから見るとどうも「素直すぎる」と感じられるのだ。「変」なところがすこしもない。例えば、鉄道に夢中になりすぎたヒトは「鉄ッチャン」と蔑まれる。けれど、これが自動車になると「エンスー」(enthusiast)などと自称できるほどの「まともさ」であり、どんなに入れあげても女性から「しょうがないヒト」と微苦笑を以ってむかえられる、そんな趣味なのだ。けっこうなことではないか、と思われるだろう。が・・
◆ ソニーの経営陣交代の報道が吹き荒れた先々週の日経新聞に、「ビジョナリー」という概念が紹介されていた。日経の定義をそのまま書き写せば(決してあの新聞を100%信用するものではないが)、「技術革新の先行きとそれが及ぼす影響を見通す特殊な能力を持つ天才」ということになる。そしてその例として、Yahoo!やGoogleの創業者や、スティーブ・ジョブスの名が挙げられていた。彼らはどう見てもオタクである。というか変な趣味を持っている。Yahoo!のジェリー・ヤンは相撲が大好きで、自分のコンピュータに「AKEBONO」だの「KONISHIKI」だのという名前をつけていたそうだ。Googleのラリー・ペイジにはこんなエピソードがある。ビル・ゲイツと会ったとき、「フライトシミュレーター」(マイクロソフト製のゲーム)をあげるからGoogleを買収させてくれと持ちかけられた。それにたいしてラリーは「ジョイスティックもつけてくれなきゃヤダ」と言ったとか・・
◆ 出井伸之に彼らのような「変さ」は微塵も感じられない。イケメンでスマート、趣味はひたすらマトモ。彼のような人は決してビジョナリーたり得ないだろう。もちろん出井伸之はCEOであり、ビジョナリー的な資質よりも経営者としての「舵取り」の能力を求められたかもしれない。けれど彼の「マトモさ」がビジョナリーの有意性を否定していたら・・ 今回『ONとOFF』をぱらぱらと読み返していて、この3年前に出版された本にビジョナリーへの言及があるのを見つけた。

 未来を予見できるビジョナリーな人はいますが、必ずしもビジネス
 では成功できない。

ソニーでビジョナリーというと久夛良木健の名前が思い浮かぶが、彼は今回副社長の任を解かれSCEへ去っていった。はたして、企業の成功にビジョナリーは欠かせない存在なのか(そしてビジョナリーにはオタク的要素が必要なのか)? その答えはこれからのソニーを見つづければ、判るだろう。(hedge)

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March 20, 2005

Suicaを疑え!

◆ ワタシは物流に関わる仕事をしてるわけなんだが、このところテーマとなることが多いもののひとつに「トレーサビリティ」がある。これは食品事故なんかが起きたときのために備えてモノの流れをおさえておく仕掛けだ。その商品はどこの工場(の、どのライン)でつくられたか、保管してた倉庫は? どの配送センターを通った? それは何時のことで、関わった業者はどこか。商品が問題となってしまった原因を探るためにそういった「追っかけ」をするわけだな。
◆ コレを実現するには二つのことをやんなきゃいけない。まず市場には同じ商品がゴマンと出廻ってるんだから、商品名(コード)とは別の「名前」を、個々に(あるいは任意の一群に)くっつけとかないと追っかけようがない。コレを「ロット」なんて言ってる。それといろんなポイントポイントでそのロットを記録してく必要がある。例えば製造工程で、倉庫に入ったとき出たとき、配送センターを通ったとき、お店に到着したとき。そういった「関所」を通過するたびに記録を残しておけば、あとで細かく追っかけることができる。これを称して「ロット・トレース」というわけだ。
◆ と、まあ説明は簡単だけど、どうやって商品一個一個にロットをつけて、どうやって「関所」でそれを読み取らせるかってのはけっこうやっかいな問題だ。ロットみたいな識別コードをつけるのを「IDをふる」なんて言ったりもする。ID、つまり「Identification」、それはまさに商品に「身分証明」させるってことだ。でも彼らは物言わぬ無機物、おまえは誰だと問いただしても免許証を差し出してくれるようなわけにはいかない。
◆ で、思うんだが、我々人間はなんとも従順な「商品」であることだな。モンダイは自動改札だ。我々はアレを通るたびに定期券を差し込んでる。定期券を購入するときに自分の名前(と住所、電話番号等)を申告してるわけだから、あの磁気のなかの情報と結びついて当然個人を特定できるだろう。つまり我々は自動改札という「関所」を通るたびにお人よしなことにも自らIDを差し出して、のちに「トレース」される情報をせっせと記録させてるわけだ。
◆ その進化形が「Suica」じゃないか。思えば10~15年くらい前に突然自動改札機が普及しだしたのに違和感をおぼえたものだ。自動改札なんて私鉄系ではワタシのちっちゃい頃から見かけてたから、そんな難しい技術のモンじゃないだろう。それに見向きもしなかったJR(国鉄)がなんでいきなり導入を進めたのか。それもけっこうな田舎の駅にまで。それが現在のSuica普及への深謀遠慮だったとは考えられないか。現在のSuicaは定期券を兼ねるのはもちろん「Suicaでお買い物」とかいってクレジットカード的な存在になりつつある。これすなわち「関所」が自動改札だけでなく店のレジも加わり、より細かく我々ヒトの「通過記録」がなされる仕組みができあがりつつあるということだ。
◆ そして我々のうち誰かが犯罪という、食品事故じゃないが「問題」を起こせば、国家組織とJRが組んで、その人間の行動をトレースしていくことができる。彼がいつどこの駅を通り、店で買い物をしているか。犯人逮捕への有力な手掛かりになるだけでなく、例えば組織的犯罪であれば、このトレース結果をつき合わせることで、その「仲間」も芋づる式に見つけていくことができる、といったことも考えられる。『マイノリティ・レポート』みたいな社会がすでに実現してるってわけだ。
◆ いやコトはなにも犯罪に限ったものではないかもしれない。
◆ 国家にとって都合の悪い人間、その行動は、この仕組みで内々にいくらでも調べることができるわけだ。そのうちヒトが出生したとたん頭ンなかにSuicaを埋め込まれるような社会にはならないでほしいモンだが。
◆ ワタシはSuicaを持っているが、定期券を兼ねないプリペイドカードとして使っている。これならワタシという「商品」は、「ロット」のない、市場にゴマンとある商品に混ざってしまうことができる。だいたいワタシはSuica出はじめの頃からそのネーミングが気に入らなかった。JRは「Super Urban Intelligent CArd」の略だとか「スイスイ行けるICカード」だとかふざけたことを言っているが、わたしは「誰何」がその語源と直感したからだ。

 すいか【誰何】 「たれか」と呼びかけて調べること。
                   (新明解国語辞典)

(hedge)

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March 19, 2005

SiGN日記

IMG_0494◆ iPod shuffleがいつまでたっても「予約受付中」でイライラしてながら「さくらや」の店内を歩いていたら、SiGNの「Si-300」を見つけた。雑誌で見かけてデザインが気になってたヤツだ。しばし熟慮のすえ購入してしまった。「いまさらiPodぶらさげてたって恥ずかしいだけだよなぁ~」と頭のなかでおのれに言い聞かせつつ。
◆ 音楽を、恒常的に聴く人間ではない。何かのキッカケで気に入ったアルバムを1ヶ月くらいず~っと聴いて、飽きてしまう、ということのくりかえし。最近だと去年のBUMP OF CHICKEN『ユグドラシル』、そのまえはサントラで、ビョークの『SelmaSongs』だから、ワタシというのは2~3年に1ヶ月だけ音楽を聴くヒトということになる。そんなワタシがMP3プレイヤーなんぞ買っても使うんかいな? と、自分でも思うんだがこれはもう「ギア好き」の業である。音楽を聴くという主目的よりも、そういうモンを手にしたいという性根のなせるワザだ。
◆ Si-300を買って帰ってから「価格.com」を覗いてみると、この商品へのクチコミ評価は最悪である。とにかく初期不良が多くて、USBケーブルを抜いたら本体の部品まで剥がれてきた、なぞという報告もある。こういうサイトは購入前に見るべきというアタリマエのことを思い知る。
◆ とにかくも自分で使ってみなけりゃハナシになんない。さて、どの曲をダウンロードすべきか? 音楽を聴く習慣がないのでそのためのキカイを買ってきたのにこんなことで悩むことになる。検討のすえ、カラオケ対策用に松浦亜弥『奇跡の香りダンス。』等数曲を落として聴いてみる。いい感じだ。「価格.com」に書かれていた不良はとりあえずないようである。
◆ さて、ワタシは日本語の曲を聴きながら本を読むということができない。耳が歌詞の意味を聞きとってしまうので、追っている活字とゴッチャになるのだ。けれど電車にのっているときこのSi-300で音楽を聴きつつ本や雑誌を読むということをしてみたいではないか。ということで、他に英語の歌詞のものかインストゥルメンタルがほしいところである。そこで、ワタシの「1ヶ月だけ聴きこむアルバム」歴史のなかでも、その後も思い出したように聴きつづけているジム・オルーク『eureka』をまるまるダウンロードしてみた。
◆ 先日、営業途中に次のアポまでの時間が余ったので、川崎の海沿いの工場群をふらふらと歩きながらこの『eureka』を聴いた。これはハマッた。曲がりクネッたパイプが複雑に絡みあってそびえたつワケの判らない建物、さかんに煙を吐くエントツ、地をゆらしながら走り抜けるトラック。雨もよいが掃われ青空がひろがりはじめていて、そんななかを、ジム・オルークの終末的というか黙示録的な曲を聴いて歩いていると、軽いトリップにみまわれるようだった。
◆ そんなわけで、いまのところこのSiGN Si-300がとても気に入っている。電気のモつ時間が短いのが気になるけど、まあマメに充電すれば済む。ボイスレコーダー機能はこれから活用する機会があるし、やはりなにより、有機ELディスプレイの表示っぷりをふくめ、デザインがいい。しばらくこの香港製MP3プレイヤーとつきあうことになるだろう。(hedge)

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March 16, 2005

不安

104_0467◆66.8kg・・ おいおい、どおなってんだい。この24時間で1キロものお肉がオレの身体にひっついたってことかい。嗚呼! 63キロ台とか言って浮かれてた頃が夢のようだ!!
◆ なにより、公約に掲げた1ヶ月で62キロ台になる、なんてことが可能なのかと不安になってきた。やはり呑んだあと、深夜の坦々麺は控えるべきと思い知った。(hedge)

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March 10, 2005

決意

104_0461◆ 65.7kg・・ このサバンナ高原状態はいつまで続くのか。まったくイライラする。
◆ よし、わかった。身に迫る目標がないからイカンのだ。ウチの会社では4月の中旬に健康診断がある。尿酸値の検査の有無は微妙だが、体重を計るのは明らかだ。
◆ この健康診断で、62kg台を出してみせる。ムリな数字ではない。が、このひと月は、地獄のごとき節制を求められるだろう。でもやるんだよ!
◆ ということで、1ヶ月後をおたのしみに。(hedge)

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March 08, 2005

「あいのり」はもうやめてくれ。

◆ ・・だってすでに地球2周目に入ってるらしいんですよ。もういいじゃん。キミらの、カメラを意識した「恋愛トーク」は充分堪能しました。役割はとっくに果たしたはずです。安らかに終わってください。
◆ って、「見なきゃいいじゃん」と言われそうだが、ウチのヨメがファンなんだな。月曜の夜に居間にいると、おのずとこの俗悪番組を目にしてしまうことになる。まったくどこがいいんだか、毎回「チャンネル権」でケンカになる。けっきょく負けるんだけど。オマケに腹立たしいことに本日の「ソルトとおおせの『和解』」にはちょっと涙しちゃったし・・
◆ ケドこんだけこの番組をキラうってことは自分のなかに理由があるんだな。つまり出演者たちの「自己愛」をおのれにも見てしまう・・ 
◆ 嗚呼! もっと他に書きたいことがあったのに。SONYの出井伸之氏が今日退任を発表したから『ONとOFF』関連のこととか、知人にメールで紹介された、納光弘というお医者さんの書いた『痛風はビールを飲みながらでも治る!』(今日おしえてもらって即効読んじまったよ)という本のこととか。
◆ ぜんぶ「あいのり」のせいでそんな気力がなくなっちまった! つくづくハタメイワクな番組である。でも上で言ったことはかならず書きますんで。(hegde)

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March 04, 2005

痛風物語_10

◆ 名古屋出張からの帰りの土曜日、突如襲った痛風の発作。痛む左足に負担をかけるパソコンを降ろすためと一休みの意味もあって、ワタシはいったん会社に寄ることにした。
◆ 新幹線を降りると、それまでは「座っている」という安静状態で痛むとはいえ「小康」を保っていたのが、立って歩きはじめたとたん左足親指付け根が、今朝、栄を駅に向かって歩いていたときの何倍もに増幅して痛み出した。もはや世間体などどうでもよくなる。左足をひきづり、掴まれるものがあればそれにすがって、ワタシはなんとか地下鉄を乗り継いだ。
◆ 会社には、休日出勤をしている技術者たちが数人いてこちらを胡散臭げに見ている。かまわずワタシは自分の席に座り、我が左足にプレッシャーをかけ続けていたノートパソコンを投げ出すと、デスクのパソコンを立ち上げた。そう、とにかくもこの痛みを何ンとかしてもらいたいと、土曜日の午後でもやっている内科を探すためにネットにアクセスしたわけだ。
◆ で、なんと、当時ワタシの住んでいた地元の近くに、「痛風の権威」のいる病院があり、しかもこの時間も診療していることが判明した。ワタシが勇んでその病院を目指したのは言うまでもない。
◆ 病院の待合室には業界(?)の新聞や雑誌の切り抜きがベタベタと貼ってあった。そのどれもにこの病院の院長が掲載されており、なかには日本人がはじめて入る地域での研究成果が発表されていたりした。病院の建屋そのものは相当の安普請と見えたが、この切り抜きを読むにつけ、院長は「赤ひげ先生」的な人だろうと、いやがうえにも期待は高まり、痛風の痛みもしばし忘れることができるほどである。
◆ いよいよワタシの名が呼ばれた。診察室に入るとくだんの「院長」が椅子に座っていた。
「ウチの病院、どーやって見つけた?」と、いきなりワタシの差し迫った問題とは関係のないことを聞く。
「インターネットで・・」とこたえると、あーあーと言って視線を壁の方に向けた。そこにはノートパソコンが、蓋を閉じたままその上に10冊ほどの業界関連のものと思われる本が積み重ねられている、という光景があった。
「ぼくもパソコン買ったんだけどあんなんなっちゃててねぇ」
◆ ネットを頼りにここまで来たのに、当の病院はそのネットを見る環境もない・・ しばし、理不尽な思いにとりつかれたが、よく考えれば、それと医療技術は別物である。なんといってもここは「痛風の権威」なのだ。期待しようじゃないか。
◆ さて、具体的なの診療に入る。と、院長は言った。「ボクも痛風なんだよねぇ」
◆ つづく(hedge)

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